萩の世界遺産を知る【恵美須ヶ鼻造船所跡】

この度、世界遺産に登録された萩の史跡の一つ、恵美須ヶ鼻造船所跡で、8月10日から史跡の整備保存のための発掘調査が行われています。

さらに9月下旬には発掘現場の見学会が開催される予定です。


恵美須ヶ鼻造船所は、萩藩による大型船建造のために、安政3年(1856年)に開設されました。

当時の日本では、伊豆半島の戸田村で、ロシアの海軍将校ブチャーチンが地元の船大工を使って西洋式帆船を建造していました。


萩藩は戸田村から帆船建造に関わった技術者を招へいし、造船所の建設と船の建造を開始します。

そこでまず安政3年(1856年)に作られたのが、全長25m・排水量47トンの丙辰丸です。


これに続いて万延元年(1860年)には全長約43m・幅約8mの庚申丸が建造されました。

庚申丸造船の際は、13人の技術者を長崎に派遣し、長崎海軍伝習所でオランダ人教官より教授された方法で建造されました。


近代日本における数少ない西洋式造船所の中でも、同じ造船所内に異なる外国の造船技術を採用した例は他には無いと言われています。